ピアノの練習と育脳

兵庫県川西市の高橋ピアノ・リトミック教室です。

元、銀行員で現在武蔵野音楽大学で教鞭をとられている 大内孝夫先生のセミナーに行ってきました。
大内先生は『音大卒は武器になる』という本を出されており、ピアノの先生たちには人気の先生です。

音楽教室の未来を考える、今後の子供達に必要な力を考える、など大変興味深い内容でした。

音楽の学びから得た力は社会人としての基礎力につながります。
コミュニケーション力、責任感、時間管理能力、正確さ、丁寧さ、礼儀正しさ、などはよく知られています。
それに加えて、ストレス耐性につながる忍耐力、をあげられました。

まさしく、新譜の譜読みなどは ものすごいストレスです。
でも読まないと弾けないし しかも読みながら一音一音たぐり寄せ弾いていくことは とてつもなくストレスの毎日です。
しばらく頑張るとストレスを感じることなく、自由に弾けるようになり、その先に弾ける喜びが待っています。
で、合格するとまた、譜読みです。
耐性もつくわけです。
現代社会はストレスだらけです。
それに対して前向きに頑張れる力は是非とも身に付けておきたいものです。

その他に、
全体を俯瞰する力
孤独に対する耐性
歴史と向き合う力
記憶力  など 言われてみれば…という様々な力がつくことをお話されました。

今、巷で話題の ピアノを弾くと賢くなる、ということにも触れられました。
具体的には
ピアノをしている人の小脳の体積は していない人に比べて 5%大きい。
これは細胞の数で言うと 50億個分に相当する。

ピアノを練習すると脳の白質(前頭葉の鞘と呼ばれる部分)の体積が増える。
11歳まではピアノを練習すればするほど増える。

ピアノに限らず楽器の演奏をすると、会話音と雑音の区別ができるようになり、語学に長ける。

さすがは元エリート銀行マン!
色んな話を色んな角度、切り口でお話くださり、具体的に数値化して進めてくださるトーク力は尊敬に値します。
有意義な1日となりました。
脳の話などは、、是非、生徒たちにもお話したいと思います。