絵画と音楽

倉敷の大原美術館に行きました。
美術館というと入館料もお高めで 敷居の高い感じがするかもしれません。

曲のイメージを膨らませるのに沢山の絵画を見ることは 大変有効です。
ぼんやりと練習を進めていても あ、あの絵みたいなイメージだ…とつながることがあります。
音楽を深く表現するのに 時代背景やその時の作曲家の生活を考えることも大切なことです。

こちらがイメージを伝えることはできますが、最終的には自分なりのイメージで曲を形作りあげないことには心から音楽を奏でることも楽しむ事もできません。

それぞれの調には色彩があるのを感じられていますか?
個人的なイメージでは 二長調は明るいオレンジっぽい感じ。
ホ長調はもっと明るい黄色…
へ長調は水色とか黄緑とか 爽やかめ…みたいな感じです。
これは私のイメージするそれぞれのイメージカラーです。
同じ曲を弾いても移調して調を変えると若干のイメージの違いがあります。

同じように バロックを弾く時には この曲はあの絵で見た天に昇る天使みたいな感じ…
古典の曲を弾いている時に ここはあの絵の古城に続く古い石畳みたいな感じ…
ロマン派は、抽象的な近現代は…とそれぞれの曲ごとに また曲の部分ごとにイメージしながら弾くことでより深く曲に入り込み、より陶酔することができます。
陶酔する事で演奏することに喜びを感じます。

私の美術館デビューはフェルメールの あおい首飾りの少女 でした。
この時代にこんなに深く美しい青があるのかと立ち尽くして感動しました。

騒がず回れる年齢になったら是非、美術館に足を運んで欲しいと思います。