今年も集中講座で学びの夏

兵庫県川西市の高橋ピアノ・リトミック教室です。

今年もミュージックマインドゲームスの集中講座に参加しています。
去年に引き続き 今回はunit2の指導者セミナーです。

全5日。今日で3日目、 朝9時から夕方5時までのトレーニングは長いようですが 実際には毎日があっという間です。

盛りだくさんの音楽楽典ゲームは 楽しい内容で 関心の連続で 本当によく考えられて作られています。
今回 参加したことで前回とは違った視点で指導することに気づいたことは収穫だったと思います。

前回も100種以上のゲームを学んだのですが、ゲーム性の高いものや 勝ち負けがはっきりしているものを選んでレッスンに取り入れていたような気がします。
いわゆる、ウケのいいものです。

しかしミュージックマインドゲームスの理念は みんなが楽しくハッピーに、音楽は勝ち負けを競うものではない、ということが大前提として根付いています。
そこを 今回はっきりと心に刻むことが出来ました。

○○をさせたい、とか覚えさせる、とかいうものでなく あらゆる方法とアプローチで ゲームを楽しんでいるうちに 覚えてしまっていた、という感覚です。

今回は去年より より高度で深い知識を生徒につけてもらうための指導法を学んでいます。
音程や速度記号、音楽記号、拍子、調号、4種の三和音などです。

ある程度 大きくなったら サラッと伝えていた内容。
これらを比較的幼い頃からカードゲームで教えていきます。

指導者の役目は 間違いを指摘することではなく、時には間違いも見守りその場は指摘しない。
どこを勘違いしているのかを見極めた上で別のアプローチで学習を深めることを考える。
指導者は 理解に適切なゲームを数あるゲームの中から選択し、生徒が自然と間違いに気付き正しく理解する方向に導く。。
そして後日もう一度、以前間違えたまま進めてしまっていたゲームをやってみると もうその時は間違えずに出来る、という今日の学びには感動しました。
見守る、とか 待つ、というのは案外 難しく、速攻で間違いを指摘しがちです。

机上の勉強ではそうはいかないでしょう。
その場で指摘して すぐにやり直さないと時間の無駄になります。
ですが、楽典は理解の深さや広さに個人差があり、この年齢でここまでわかっていないとダメ、という指針はないので、時には 楽しんでやっているゲームを止めてまで 間違いを正すことは無い、という考え方です。

間違えたままにして指摘しないで終え、気持ち悪いのは、こちらの気持ちだけなのかもしれません。
生徒の人格を尊重し、決して恥をかかせたり 不安にしてはいけない、という教えは やはりこのゲームがアメリカ生まれの香りを強く感じます。
寛大な気持ちでの子供の気持ちに沿った指導は 心して身体に染み込ませたいことだと思います。