最近の解釈♪

兵庫県川西市の高橋ピアノ、リトミック教室です。

ゴールデンウィークも終わり、新緑の季節となりました。
なんばで催された赤松林太郎先生の古典期のピアノについてのセミナーに参加しました。
今井顕先生 編纂の初版および初期楽譜に基づく校訂版を使ってのレクチャーという事で数ヶ月前から楽しみにしておりました。

最近は赤松先生の追っかけのようになっており、梅田やなんばでのセミナーに足繁く通っております。
赤松先生は最近特に人気のピアニストで セミナーに関しては 受付開始の時間には電話も繋がらず、即刻定員になり、出遅れるとキャンセル待ち、ということになります。
当日は 知識の宝庫、溢れ出て止まらない先生の知識をこぼさないように書き留めるのに 必死の2時間です。

今回は初版に基づいたクレメンティのソナチネについてでした。
私が幼い頃に習った解釈とこうも違うものかと 愕然…
でも、その解釈でコンクールで生徒に弾かせる勇気はない…
なぜなら クレメンティがその解釈で作曲したのは間違いないのでしょうが、その解釈はまだまだ日本では浸透していないと思われるからです。
1オクターブ跳躍はレガートをかけない、トリルの前は切る、トリルは入れ方を同じにしない等々。
長年に渡る研究で、作曲家の意図を読み解き、解釈もそのように変わったのでしょう。
でもでも…やはり、それを全部 いきなりやらせる勇気はないかも…

結局は今までの解釈にならって、無難な演奏を指導することになるのでしょうか…
いいえ、感激して帰ってきた割には これでは意味がない!

生徒には時代背景と様々な解釈を説明し、いいとこ取りをしていこうとの結論に達しました。

音楽は生活と共にあり、そして奥が深いですね。