進度の遅い生徒・グレーゾーンの生徒のレッスンの進め方セミナー

兵庫県川西市の高橋ピアノ・リトミック教室です。

大阪で発達障害児のピアノ教室をされている政田侑紀先生のセミナーに行ってきました。
体育大学を出られ、現役でトライアスロンもされているとてもパワフルで魅力的な先生です。

発達障害のセミナーや勉強会などは数多くあり、書籍も山のようにありますが、ピアノを教える、ということに特化したセミナーはあまりありません。
数ヶ月前に申し込みをして以来、楽しみにしておりました。

以前、専専門家が言っていた話によると 今や発達障害児は1クラスに3人の割合でいるそうです。
いわゆるグレーゾーンも加えるとその数はもっと多いのでしょう。

脳の機能障害により様々な特性があるので、ピアノを教えるにあたってどのような対処の方法があるのか、何を準備すれば良いのか、正しい知識が求められると思いました。
もし、そのような困り事にぶち当たってから、私には無理です、と伝える羽目になるのは、縁あって来てくださった親子をとても傷つけてしまう事になる、と思ったからです。

具体的には 
♪五線の数を瞬時に読んで判断しにくい特性のある子には楽譜をA3よりもっと大きく拡大し、ダンボールに貼り付けた楽譜にしてもらう。カバンには入り切らない大きさでした。
♪絵や色が気になる生徒さんは白黒にコピーし直してもらったり、絵を隠した状態でコピーしてもらう。
♪逆に、黒一色だと混乱する子には色をつけてもらう。幼い子にはシールを貼って色音符にしても。
♪曲のイメージを固定しない。短調を楽しそうと感じる子もいるがそれは個人の感性なので。
♪抽象的な表現をしない。風が吹くようにとか、優しく、などの例えは音に繋げて表現しづらい子もいる。
♪耳からの情報はスルーしてしまう子にはわかりやすい場所に大きく書く。

などなど、です。
その子の特性を理解して時には棒大な時間をかけて指導すれば必ずピアノは弾ける、との事でした。

聴覚過敏のある子は周辺の音が一度に同じ音量で耳に入って来るそうです。
ピアノの音や話し声、空調の音に車の音…
私たちは要らない音を排除して必要な音に絞って聞き取っていますが それが出来ないのは辛い事でしょう。
騒がしい世界なのだと思います。

先生のお友達でカタカナの読みづらい方がおられるそうです。
ランチに行って、デザートを頼む時、パニックになってコレ、と注文したものが食べたいケーキでなかったという事もあったとか。
でも、ドイツ語も英語もペラペラのお医者さんだそうです。

大変だなぁ、と思って聞いていましたが発達障害があるからと言って未来が暗い訳でもなく、その子が不自由に感じている事を理解して対処すればピアノが大好きな子に育ってくれる、と最後には自信がつきました。

とても勉強になりました。
ピアノ指導、という仕事…
ピアノを弾くことで、豊かで彩りある人生を送れる子供を一人でも多く増やしたいということに責任も感じつつ、それが出来る仕事であることに感謝する一日となりました。
発達障害に限らず、まだまだ知らない事はたくさんで、生涯、勉強ですね。